大和の国の春日大社から３注の神を迎え創建された社殿

春日市が誇る歴史ある神社「春日神社」

歴史ある神社として知られており、春日市が誇る「春日神社」に立ち寄ってみました。

その始まりは、後の天智天皇となる中大兄皇子がこの地に天児屋根命（アメノコヤネノミコオト）を祀ったことに由来すると伝わっています。

やがて768年、太宰第弐であった藤原田麿が、故郷である大和の国（現在の奈良）の春日大社から、タケミカヅチノミコトを始め、３注の神を迎え社殿を創建しました。

さて、この神社に伝わる全国的にも非常に珍しい伝統行事があります。成人の日の前日に行われる「春日の婿押し」です。この行事は国の重要無形民俗文化財の伝統行事として指定されているそうですよ。地域だけではなく、国からも守っていくべき伝統だと認められています。

出典：春日神社のサイト様より

「春日の婿押し」とは

氏子の長老らが一堂に会した宿で、花婿の挨拶、花婿と花婿抱きの盃などの一連の「宿の行事」が行われ、新婚夫婦のお披露目と門出を祝うもの

宿の行事が終わると、花婿を含む氏子たちがいっせいに締め込み姿になり、神宮の前でお祓いを受けます。そして青年団長が樽の中に入った三号三勺、およそ0.6リットルのお神酒を一気に飲み干し、その後、御池での樽せりが始まり神酒樽を割るそうです。樽せりの後は春日川へお汐井取りに行き、その足で拝殿に駆け上がって参拝する、という内容だそうです。

花婿を中心に拝殿の中でもみあう拝殿もみ。幼児がもまれると健康に育つと言われています。